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月江荘との出会い

江津のスパ “月江荘”を知ったのはCREAという雑誌の別冊でした。

日本国内の「和のリゾート極上図鑑」という特集号で、有名温泉に併設されたエステや、南の国の開放的なタラソテラピー、老舗の旅館等がズラリと並ぶ中に瀟洒な佇まいの日本家屋で「11組限定」の中国式推拿マッサージを提供する月江荘が載っていました。

 

贅沢なラウンジや高級感あふれる客室を備えたホテルがもつきらびやかさと明らかに異なっている月江荘の静かで穏やかな空間に(ここは?)と強く惹かれました。年代を感じる重厚な柱のある和室の向こうに広がる丁寧に手入れされた庭、オーナーのこだわりを感じる古い調度類が置かれている畳の部屋・・・こんなスパ、体験したことない。

行ってみたいな (私はブルターニュやモナコのスパまで出かけるスパマニアです)。

 

でも、月江荘の住所を見て(ここ、どこなの?)。

 

地図を見ても、どうやって行けばいいのかよく分からない。

あれこれ調べてみるとどうやら片道6時間くらいかかりそう。

長期滞在型のスパではないので12日のスパ滞在のために、この遠い道のりを行くのはどうなのかな?

 

ということで、江津の月江荘は私の中で“幻の古民家スパ”となり、その後数年の歳月が流れました。

 

運命の出会いは200611月。両親が金婚式の記念に丹後半島から出雲までドライブをすることになり、私が運転手の交代要員として同行した時です。

出雲 = 島根県、ということは、そのまま西に進めばあの月江荘があるのではないか?

 

どうか山奥とか森の中とか、行きづらい場所ではありませんように・・・。

 

CREAを引っ張り出してどうやら9号線の近くにありそうだということで

「行ってみよう!」

と予約をとり、出雲空港から東京に帰る両親を見送って江津に向かいました。

 

月江荘は日本家屋の母屋と大正モダン風の洋風なスペースにデザインされたスパのエリアに分かれていて、スパの部屋にはバリの家具やオブジェが大胆に配置され、オリエンタルの情緒を演出していました。

 

ここで

 

薬膳ランチを食べ、

ヒノキ風呂に入り、

古い蔵を改装した岩盤浴でデトックスし

推拿のマッサージでほぐした後に

オイルマッサージでリンパを流す

 

という、極上のメニューを堪能。

 

この時にお世話をしてくれたNさんのよく笑う、オープンな性格に気持ちもほぐれて大きな期待をさらに上回る大満足な月江荘の初体験となりました。

 

これが、江津移住に至る最初の一歩です。

10年後にそんな展開が待っているとは夢にも思いませんでしたけど。