休暇を過ごす場所から移住先へ

200611月に初めて月江荘を訪れて以来、毎年5月と10月の年2回、私は島根県にやって来ました。

 

ほとんどが出雲でマリンタラソ出雲のタラソテラピーを満喫してから江津で月江荘に滞在するというコースです。

 

こんな風に島根で休暇を過ごすようになる以前は休暇といえば海外、最低2週間は出かける生活を20年くらい続けていました。

 

心身ともにリセットしてリフレッシュするには環境をガラリと変えたかったから。

 

休暇の行き先が島根に変わった大きな理由は母が病気になり介護状態になったからで、何かあったらすぐに帰ってこられる距離にいる必要が生じたからでした。

 

出雲と江津のスパを楽しみながら、観光地と呼ばれる場所を訪れ、神社を巡り、温泉につかり、島根の幸に舌づつみを打つ。オフシーズンに出かけていたのでどこに行っても渋滞はないし、観光地でも並ばない。時間のストレスが皆無なのも、日ごろ時間に追われて眉間にシワを寄せながら目の前の仕事を片付けている私にはかけがえのない解放感でした。

 

いつからなのかは分からないのですけど「定年になったら島根に移住しようかな」と思い始め、それを家族や友人、月江荘のNさんに言うようになりました。

 

今思えば、そこですでに気持ちが固まっていたのだと思います。私はどうなるか分からないことを口に出す性格ではないので、口から出たということは移住することを決めていたということになります。

 

移住という新しいアイディアが出てきてから、出雲にしようか江津にしようか、いや、他に候補はないのか・・? と思い始め、島根県が東京で開催したUIターンフェアに出かけました。島根県内の市町村がブースを出しているので、そこを回ってみることに。

 

“定年後“の話なのでゆっくり決めればいいや・・

 

多くの市町村が移住促進のための一時金やらとても安い賃料で住める住宅やらの移住者特典をアピールして熱心に呼び込みをする中、気づいたことがありました。それは、私という中年女性が一人でやってくることに対する相手側の反応です。

 

ブースを訪れた移住希望者が「おひとりさま」だと知った当惑。

地方が欲しいのはファミリーなのですよね。

 

女性おひとりさまの居心地悪さをずーっと感じながら生きてきた私なので、相手がとっさに見せた失望感が手に取るようにわかってしまう。

もちろん、これは一部の市町村ブースでたまたま私に応対した人の感情だし、人生こんなことはある。それに遠慮していたらやっていられないけれど招かざる客として乗り込むのはやっぱり気が引ける。

 

幸い、江津のブースで私の素性はスルーされ、屈託なくWelcome!の意を表してくれ、すでに私が何度も江津を訪れていることから初対面の壁がすぐに取れて話が弾みました。

 

江津が「山陰の創造特区へ!」

を掲げてとにかく新しいことを生み出そうと頑張っているから東京からの新参者も新たな挑戦ができそう、いや、やってみたい、きっとやれる、ということで、

 

やっぱり、ごうつだな!

 

と、移住先が決定。