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猛暑でダメージを受けた体をしなやかに回復しませんか?

猛暑でダメージを受けた体をしなやかに回復しませんか?

「あつい、暑い」と言い続けた2か月間、動いても疲れるし、家にいても疲れた・・と思っている方が多いのではないでしょうか? 暑さと湿気によって体はかなりストレスを感じているはずです。スタミナとパワーならたんぱく質!のゴールデンルールに加えて今回はしなやかな体を作るたんぱく質もセットにしたメニュー「冷しゃぶのゼラチンソース」をご紹介します。

ゼラチンとコラーゲン

コラーゲンの役割

ゼラチンはコラーゲンから作られています。コラーゲンと聞いてまず思い浮かべるのは“お肌ぷるぷる”ではないでしょうか? 肌のハリや弾力を作るのに欠かせない成分です。
コラーゲンは繊維状のたんぱく質で骨や関節、靭帯や腱などにもあり、体がしなやかに動くための潤滑油として働いています。また、目の水晶体や角膜、爪、歯茎が健康な状態でいられるのもコラーゲンあってこそ、血液も血管壁に含まれるコラーゲンによって全身をしなやかに流れることができるのです。

ヒトの体の約60は水分、16%がたんぱく質で出来ていると言われています。つまり、水分を除いた約40%の4割をたんぱく質が占めていることになります。そのたんぱく質のうち3割がコラーゲンということなので体全体の約5%です

コラーゲンの摂取方法

コラーゲンがそんなに大事ならもっと摂りたい!と思うところですが、コラーゲン入りの食材やサプリメントを摂るとお肌に直行してプルプルという単純な図式ではないようです。

たんぱく質はアミノ酸が複雑に結びついて出来たもので、ヒトの体には10万種類のたんぱく質があります。口から食べた食事は消化されていく中で酵素によってアミノ酸に分解され、その後、そのアミノ酸は再吸収されて肝臓に運ばれます。肝臓には体に必要なたんぱく質を作る役割があり、肝臓で加工されたたんぱく質は動脈によって全身に配られるのです。

つまり、食べたコラーゲンのまま肌に到着する訳ではありません
では、コラーゲンを食べても意味はないのか? というとコラーゲンが体内で分解されて出来るアミノ酸の中に“コラーゲンペプチド”があり、コラーゲンの生成を促進する働きがあるそうなので多少のコラーゲン増産は期待できそうです。

(参照元:日本ゼラチン・コラーゲン工業組合、大正製薬、大塚製薬、森永製菓のコラーゲンのポータルサイト)

ゼラチンについて

何から作られているの?

コラーゲンを加熱し、組織を分解して作られるたんぱく質がゼラチンです。ゼラチンは温めると溶けて冷やすと固まる性質をもちます。
ゼラチンは牛や豚の骨、皮のコラーゲンを利用して作られているものが殆どですが、魚のウロコや皮から作る技術も開発されているそうです。

ゼラチンの起源は“ニカワ(膠)”です。ニカワは木や皮の接着剤として使われ、エジプトのピラミッドから出土した棺や調度品にも使われていたそうですから5000年もの歴史があります。18世紀に入って工業製品だけではなく食用のゼラチンも作られるようになりました。

ゼラチンの取扱い

ゼラチンは50~60℃なると溶けて20℃以下で固まりはじめる性質をもっています。沸騰させたお湯で溶かすとゼラチンのたんぱく質が変化して固まりにくくなります。20℃以下で固まり始めるといっても室温ではトロンとしてくる程度なのでゼリーなどのお菓子を作る際は冷蔵庫で冷やしてください。

ゼラチンは粉ゼラチン板ゼラチンの2種類があり、名前の通り粉ゼラチンは顆粒で板ゼラチンは薄い板状になっています。粉ゼラチンも板ゼラチンもそのまま使うとダマになってしまうので、まず水で戻して(ふやかす)から使います。
戻す方法は製品ごとに説明がありますが、基本的には

粉ゼラチン
粉ゼラチンの5倍の冷水の中に入れて戻します。ダマになりやすいのでゼラチンを入れたら竹串でよく混ぜましょう。大体、5~10分で使える状態になります。5~10分を過ぎたらすぐに使わなければいけない訳ではないので、お菓子等を作る時は前もってふやかしておきましょう。

板ゼラチン
バットのような平たい器に入れて冷水で板ゼラチン全体を浸します。水温が高いとゼラチンが溶けるので氷水を使ってください。溶けたら板ゼラチンを手の平で軽く水気を絞ってから使います。

実は・・粉ゼラチン、板ゼラチンの他に第3のゼラチン、顆粒タイプもあります。これは“戻さなくても使える”という優れもの。パッケージから出してそのまま料理やお菓子に入れることができます。ただし、ダマになりやすいのは一緒ですから入れたらよく混ぜて溶かしましょう。

(参照元:日本ゼラチン・コラーゲン工業組合、森永クックゼラチン、浦上化成HP)

冷しゃぶのゼラチンソース

食べるソース

熱い夏でも冷しゃぶは豚肉を沢山食べられるのでスタミナをつけるのにもってこいのメニューです。さっとお湯に通すだけなので味にクセがありませんから一緒に食べるタレも自由に選べます。ポン酢、ごまだれはもちろん合うし、そこにゆず胡椒や花椒紛などのピリ辛を加えてもよし、好きなドレッシングをかけてもよし、梅肉を添えても美味しいですよね。

今回ご紹介するのはゼラチンを固めて作る“食べるソース”。コンソメスープにゼラチンを加えて溶かしてから冷蔵庫で冷やし、固まったゼラチンを砕いて豚肉に乗せます。
コンソメスープは牛肉、鶏肉、野菜等を煮込んで抽出しているので美味しさは折り紙付き。ゼラチンでプルプルに固めたコンソメの食感がお肉の美味しさをさらに引き立てます。

材料

豚もも肉冷しゃぶ用 300g
日本酒 大さじ2
コンソメ顆粒 小さじ1
水 200cc
塩 少々
こしょう 少々
顆粒ゼラチン 大さじ1
レタス 適量
枝豆 50~70g
きゅうり 1/2本
パプリカ(赤) 1/4個

※ 顆粒ゼラチンは森永製菓の“クックゼラチン”を使いました。
※ 今回は歯ごたえのある野菜を選びました。豚肉、ゼラチンソースと一緒に口に入れた時に色々な食感を楽しめると美味しさがアップします。

下準備(ゼラチンソース)

ゼラチンを固める時間が必要なので肉を調理する1時間前までに作って冷蔵庫で冷やします。

1. 小鍋に水、コンソメ顆粒、塩、こしょうを入れて弱火にかける。
2. なべ底から小さな泡が上がりはじめ、鍋の周囲がフツフツとなってきたらクックゼラチンを入れてよく混ぜる。ダマがなく、しっかりと溶けるのを確認する。
3. バットのような平たい器に小鍋の中身をあける。室温にまで冷めたら冷蔵庫に入れて冷やす。

※ 少ない水の量なので強火にするとすぐに沸騰しますから弱火にかけてください。
※ ダマにならないように混ぜるために最適なのがミニサイズの泡だて器です。球状に張られた8本のワイヤーが短時間にゼラチンを拡散させてくれます。ドレッシングやたれを作る時にも大活躍します。100円ショップで売っています。
※ 冷やす時は平たい器に入れるとコンソメ液が薄く広がって冷えやすくなります。ゼラチンが固まった後に砕いて盛りつける時も平たい器だと砕きやすいです。

作り方

1. きゅうりは板ずりをし、皮をしま模様にむいて1cmの角切りにする。パプリカもヘタを取り、ワタを除いて1cmの角切りにする。
2. 枝豆は塩(分量外)を入れたお湯が沸騰したら2分ゆで、ザルにあけて皮と薄皮をとる。
3. レタスは洗って水気を取る。
4. 鍋に2リットルのお湯を沸かし、沸騰したら日本酒を入れ、豚肉をさっと茹でて(肉の色が変わればOK)バットなどに取り出す。
5. 冷蔵庫からゼラチンを出し、フォークで粗く砕く。
6. お皿にレタスを敷き、肉を盛りつけ、きゅうり、パプリカ、枝豆を盛りつける。砕いたゼラチンをトッピングして出来上がり!

※ きゅうりの“板ずり”は、きゅうりの表面に塩を付けて手でこすり、表面を滑らかにすることです。
※ 酒を入れたお湯で肉を茹でると臭みが取れます。
※ 茹でた豚肉、野菜類の水気をしっかりと除いてから盛りつけてください。

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