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ごろごろミートボールがクリスマスのご馳走にバージョンアップ

ごろごろミートボールがクリスマスのご馳走にバージョンアップ

いつも感じることですが、時間がたつのは早いもの。おうちで過ごすクリスマスに(何を食べようかな?)と考えてもメニューが思い浮かばない。楽しい食卓を囲みたいけれど、時間もかけられないしなるべく節約したい。そんな時には「いつもの料理」にちょっと工夫をしてみませんか?(2023年12月24日更新)

”ごちそう”と”よそ行き”の料理

お祝いや記念日の食卓、お客様を迎えての食事会は楽しいけれど、大きな悩みは(何を作ろう?)ということです。よくある発想はレストランのような食事、高価な食材を使った料理、見た目が豪華なもの、などでこう思ってしまうと料理は苦痛になり食事会が楽しみではなくなってしまいます。

私の愛読書の一冊に桐島洋子さんが書いた「聡明な女は料理がうまい」があります。
日本人の料理センスについて桐島さんの毒舌が冴えわたる箇所があり、
「来客の数日前から何を出そうか?と悩んだ末に、ひどい時は店屋ものをとる」
とありました。確かにそうです。

また、「レストランのショーウィンドウに並んでいるロウ細工の料理と同じものがうちで出てきたら興ざめ」、「法律で決まっているわけではないのに、オムレツには必ずケチャップがひとたらし、サラダのアスパラガスにはマヨネーズがニョロリ、ハンバーグの横には赤いスパゲッティ、えびフライにはポテトサラダ・・・どうしてこうもやぼったく律儀なんだろう?」

これを読んだのは高校生の時で昭和の時代ですので料理の記述はいかにも昭和です。が、それはともかく(ごもっとも)といたく納得したのを覚えています。

レストランの食事はレストランで食べればよいのだし、家でふぐだの松坂牛だの大トロを出すのはナンセンスだと思った一方で、世の中では“おもてなし”とはそういう料理だと思われてる時代でした。
特に昭和の時代には(いい主婦とは〇〇)という決めつけが当たり前にあり、普通の料理では許されないような空気もあったと思います。

しかし、考えてみれば作り慣れない料理よりは普段から作っている料理のほうが美味しく作れるし、食材のアレンジも考えやすいし、作る時間やコストの目安もつきます。お祝いやおもてなしをする時は料理以外にも色々とやることがあるので不慣れで味に自信がない料理に挑戦する必要は全くないと思います。

いつもの一皿にちょっとの工夫をプラスしてパーティー料理を作りませんか?

ミートボール @クリスマス

今回、提案するのはミートボールです。
あまりにも普段の料理すぎると思われるかも知れませんが、ミートボールは特別な日にも十分通用します。

ハレの日のご馳走に変身させる3つの工夫

1. 挽肉を大きな団子にする
ボリューム感のある食事は食卓に登場した時に目を惹きます。特に丸くてごろりとしたミートボールは見た目にも可愛らしく存在感があります。チマチマした料理はご馳走に見えないので>どーんと迫力を出すのが大事です。

2. 小さな演出をする
ミートボールと一緒に煮込むにんじんをクッキー型で抜いてみましょう。今回使ったのは、流れ星、星、菊型の3種類です。モミの木型も使おうとしたのですが、型がにんじんより大きかったので断念しました。小口切りにしにんじんではなく、可愛らしい形のにんじんが入っているだけで楽しい気分になります。

クッキー型がなければ、マッシュポテトを作ってミートボールを盛りつけた後に周りにぐるりともりつけるのも目を惹く演出です。口金を持っているのであれば絞り袋(100円ショップで売っているもので十分)にマッシュポテトを入れて口金で絞り出すとさらに効果的。

3.色の工夫
にんじんと一緒に芽キャベツを煮込みました。赤いソースに緑が映えてクリスマスカラーになります。丸い芽キャベツは丸いミートボールと相性が良く、丸い形は温かみや優しい感じがするので“聖夜”クリスマスにはぴったりです。芽キャベツがなければブロッコリーをミートボールと同じくらいの大きさの小房に分けると収まりが良いです。

どれもちょっとの工夫で、手間は殆どかかりません。

食材の大きさ色のコントラストの3つを考えると普段とは違った一皿になり、いつもとはちょっと違った食感も楽しめます。

例えば、サラダを用意する時も野菜を大きく切る、切り方を変えて野菜を立体的に盛りつける、彩りを考えると見た目の存在感も美味しさもアップします。

牛ひき肉、豚ひき肉、鶏ひき肉、合いびき肉、どれを使う?

牛ひき肉
内もも肉、バラ肉、すね肉などを合わせて挽いています。旨味が強くて弾力があり、豚肉より水分が少なめでポロポロとしています。
たんぱく質、そして牛肉の特徴といえば鉄分が含まれていることです。

豚ひき肉
すね肉や肩肉などを合わせてひいたものです。豚肉の特徴は脂が多いことなのでひき肉も同様でコクと甘みがあります。
豚肉にはたんぱく質、ビタミンB1、ビタミンB2豊富に含まれていてエネルギーに素早く変換されるため疲労回復に効果があります。

鶏ひき肉
もも肉、胸肉をひいたもので、肉屋さんで買う時は「もも肉を挽きますか?胸肉がいいですか?」と聞かれることがあります。スーパーの肉売り場ではもも肉と胸肉を合わせて挽いているものが殆どです。淡泊な味わいであっさりとしていて主に和食のつくねやそぼろ煮などに使われます。
鶏肉にもたんぱく質やビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシンなどが豊富に含まれているので疲労回復効果があります。

合いびき肉
牛肉と豚肉を合わせてひいた肉です。合わせる割合はお店によって異なりますが、概ね半々なので5:5または6:4が多いようです。

ミートボールに使うおススメ合いびき肉です。牛ひき肉だけだとポロポロとしてまとまりにくく、口に入れた時もややゴロゴロした感じになりますが、豚肉の脂が入るとまとめやすく口あたりもなめらかになります。煮込んだスープに溶けだした脂にも豚肉のうま味が入っていてスープにもコクがプラスされ、美味しさと満腹感も得られます。

出典:【公式】まごころケア食 (magokoro-care-shoku.com)


材料(3人分)

<肉ダネ>
合挽き肉 300g
玉ねぎ 1/4個
しめじ 10本くらい
塩 小さじ1/2
黒こしょう 少々
パン粉 大さじ1
牛乳 大さじ1
粉チーズ 小さじ1

にんにく 1片
唐辛子 1本
カットトマト缶 400g
水 100cc
ローリエ 1枚
タイム 小さじ1/2

にんじん 1~2本
芽キャベツ 10~12個
しめじ 1パックから肉ダネ用を除いた全部

※ 肉ダネの中にしめじを入れると旨味がぐんとアップします。
※ ホールトマト缶を使う時はあらかじめボウルにあけてフォークで粗く砕いてください。
※ にんじんはクッキー型を使わない時は1本で十分です。クッキー型を使う時は型の大きさに応じて2本使います。今回は流れ星の型が大きかったので2本使いました。

下準備

にんじんをクッキー型で抜く場合
小口切りのサイズより大きな型を使う場合、にんじんをタテにして型の大きさに合わせて包丁で切る。大きく切ったにんじんを型で抜くとにんじんが割れる可能性があるので少し温めると良い
1. 耐熱用の皿にににんじんを並べる。
2. 大さじ1の水をふりかける。
3. 電子レンジ(600W)で1分~1分30秒加熱する。
4. 型で抜く。

<その他>
1. たまごをよく溶いておく。
2. 乾燥タイムを使う場合はお茶パックに入れておく。

※ “お茶パック”はティーバッグのようなメッシュの袋で中に茶葉を入れてお茶を出すもの。100円ショップで売っています。香りを出すハーブの葉は口あたりが悪いのでお茶パックに入れて使うと便利。

作り方

1. 玉ねぎをみじん切りにする。にんにくもみじん切りにする。
2. にんじんは小口に切る。好みでクッキー型で抜く。
3. 芽キャベツはため水でふり洗いし、外側の葉がひどく汚れている時は外す。
4. 肉ダネ用のしめじはみじん切りにし、残りのしめじはほぐし、長いものは半分に切る。
5. 大きなボウルを用意し、冷蔵庫から合挽き肉を出して入れる。利き手でグーパーするように肉を握ったり手のひらを開いたりしてある程度まとまったら、肉をつかんでボウルの中でグルグルと回す。ボウルの底にうっすらと脂が白くつけば肉から粘りが出てきた目安になる。塩、黒こしょうをふり、さらに混ぜる。
6. 溶きたまごを入れてよく混ぜる。パン粉、牛乳を入れてよく混ぜる。
7. 玉ねぎ、しめじを加えてよく混ぜ、肉ダネ全体に行き渡ったらボウルの中で大きめの団子にまとめる。左右の手でキャッチボールするように肉団子を移動させて空気を抜く。
8. 大きめの鍋オリーブオイルを入れ、にんにくと唐辛子を弱火で熱して香りを出す。
9. トマト缶の中身を入れる。水をトマト缶に入れて缶の中を洗いながら鍋に入れる。コンソメ顆粒を加えて混ぜ合わせ、ローリエ、タイムを入れる。
10. 煮立ったら肉団子を入れ、フタをして20分煮込む。フタをとったらにんじんとしめじを加え、さらに10分したら芽キャベツを入れて5分煮込む。
11. 器に盛りつける。型で抜いたにんじんを使う場合は見えるように盛りつける

※ にんじんをクッキー型で抜く場合、抜いた外側のにんじんも煮込みます。見えないように盛りつけます。
芽キャベツを煮込みすぎると緑色がくすんでしまうので5分程度がおすすめです。火を止めてからも熱が入るので色は変化します。

島根県江津市のお料理教室から

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