BLOG ブログ

RESERVE

ご予約・お問い合わせ

ゴールデンウィークはおうちでプチ贅沢気分のランチはいかが?

ゴールデンウィークはおうちでプチ贅沢気分のランチはいかが?

ゴールデンウィークが1週間後に迫りました。今年は2日間休暇をとれば9連休、休暇をとらなくても5連休の長丁場。久しぶりにお出かけする人もいるでしょうし、おうちの近くでのんびり・・・の人もいるでしょう。おうち組がちょっと贅沢気分に浸れるランチをご紹介しましょう。

フランス人が愛した食パンのホットサンド

クロックムッシュ(Croque-monsieur)はパリ生まれのホットサンドです。
Croque = カリカリした
Monsieur = 紳士
つまり「カリカリした紳士」となり、意味不明。トーストをかじる時の“カリッと”した音を表現していると言われ、手で持ってかじって食べるので男性向けのメニューだったのではないか?ということです。

1910年頃にパリ中心地にあるオペラ座近くのカフェで提供されたそうで、長丁場のオペラ観劇の前に腹ごしらえをしたのでしょうか?

フランスでは珍しい食パンを使っているのが特徴です。フランスのパンはバゲットに代表されるように外側がパリパリと固く焼きあげられるパンが主流でサンドイッチもバゲットや大きなドーム型のカンパーニュなどを薄く切って具材をはさんで作ります。クロワッサンで作るものもありますね。

四角い食パンはイギリス生まれです。食パン用の型にフタをしないで焼く山型食パンが伝統的な食パンですが、四角い食パンも作られています。

イギリス生まれの食パンを使ったサンドイッチがフランス人に人気があるのは驚き(仲が悪い・・とは言いませんがお互いに相手への皮肉や自国の自慢が絶えない関係が何百年も続いていますから)です。とはいえ、イギリス式のあっさりとしたサンドイッチではなくベシャメルソースを使うところが何ともフランスらしいといえます。ただ空腹を満たすのではなく、楽しんで味わう食事を大事にする国民ですから。

ちなみに、クロックムッシュのトップに目玉焼きを乗せたホットサンドが“クロックマダム”です。

クロックムッシュ

グリュイエルチーズ

クロックムッシュはベシャメルソースチーズ、そしてロースハムを乗せるボリュームたっぷりのホットサンドです。
オリジナルのレシピではグリュイエルチーズを使います

グリュイエルチーズはスイスのフライブルグ州グリュイエル郡(スイスの西の地域)で作られているチーズで牛乳から作られています。密度の濃い硬質なチーズで穴があいていないのが大きな特徴。加熱すると旨味が増すのでスイスの代表的な料理であるフォンデュやラクレットに使われる一方で、サラダやカナッペなどの前菜にも登場します。クセがなくて食べやすいチーズです。

スイス産グリュイエルチーズはスイスとフランスで品質認証を受けています。特にフランスのAOCという認証はワイン、チーズ、バターなど商品ごとに細かな基準を設けていてチーズの場合は牧畜地域、生産地域、生産時期、乳の種類や搾乳法、凝固温度など細かな規定があります(チーズの種類によって規定項目は変わるそうです)。それらの規定を満たしたものが“スイス産グリュイエルチーズ”と名乗ることが許されます。

今回は手軽に入手できるピザ用チーズを使いましたが、オリジナルのクロックムッシュを食べてみよう!と思われる方はグリュイエルチーズを乗せてみてください。

(参考元:Switzerland Cheese Marketing AG、Wikipedia、L’Ile de Fromage)

材料(2人分)

6枚切り、または8枚切りの食パン 4枚
ロースハム 2枚
ピザ用チーズ 50g

<ベシャメルソース>
有塩バター 20g
薄力粉 20g
牛乳 200ml
塩 少々
ホワイトペッパー 少々

※ 食パンの厚みはお好みで決めてください。ただ、オーブントースターで焼く場合は6枚切を2枚重ねて入れると庫内いっぱいになって焦げるので8枚切りがおすすめです。
有塩バターとチーズの塩分があるのでベシャメルソースの塩は控えめに
※ ベシャメルソースは白いソースなのでホワイトペッパーを使いましたがブラックペッパーでもOKです。

作り方

<ベシャメルソース>
1. フライパンに有塩バターを溶かし、薄力粉を入れて2分程度炒める
2. 牛乳を少しずつ(計6回くらいに分けて)加え、その都度ゴムベラでよく混ぜる。ゴムベラで小さい円を描くようにクルクルを回しながらフライパン全体を混ぜ合わせる
3. フライパンの直径に線を引くようにゴムベラを動かし、ベシャメルソースがかき分けられて2秒くらい道が表れるくらいになったら火を止め、塩とホワイトペッパーを少々ふってよく混ぜる。

<サンドイッチの組み立てとロースト>
4. グリル用のプレートに食パンを入れる。
5. ピザ用チーズの1人分(25g)の1/3を広げ、ロースハムを乗せる。
6. もう1枚食パンを重ね、ベシャメルソースの半量を塗り広げる。ピザ用チーズの1人分の2/3を乗せる。
7. グリルに入れて5分程度焼く。グリルの仕様によるが、上火と下火を別々に調整できるのであれば最初の2分間は下火は弱めに設定し、3分間は強火にする。上火はずっと強火。下火を最初から強火にすると食パンの側面が焦げる。
オーブンで焼く場合
予熱を入れておき、220℃で12分焼く。オーブンシートの四隅をねじって箱型にするとチーズが溶けてもどんどん流れないので便利。
8. チーズが溶けて表面に焦げ目がついたらグリルの火を止め、プレートを出し、皿に盛りつける。

※ ベシャメルソースは薄力粉をよく炒めて火を通しておくことが重要です。十分に炒めると牛乳がきちんと入ります。炒め足りないと牛乳が入りきらず水っぽくなってしまいます。
※ ベシャメルソースに牛乳を加える時、最初の2回くらいは熱々の薄力粉が牛乳をよく吸いこむのですぐにポロポロの生地になります。すぐに牛乳を足し、それ以降は牛乳の水っぽさがなくなったら次の牛乳を入れ、ゴムベラで小さな円を描きながらフライパン全体をすみずみまで混ぜます。段々と疲れてきますが頑張ってください。

自宅でベシャメルソースを作るのは・・・と躊躇してしまいますよね。グラタンやラザニアのような料理に使う分量のベシャメルソースを作るのは時間もかかるし何よりソースが重くなって腕や肩に負担がかかりますが、クロックムッシュで使う分はフライパンにバターを溶かしてから6~7分で完成します。手軽に作れますのでお試しください。

島根県江津市のお料理教室から


🅟🅡🅞🅕🅘🅛🅔
ココットキッチンスタジオは料理、パン、お菓子が学べる料理教室です。
作り慣れた定番のごはんをもっと美味しく作るために意外と忘れられている「基本」、新しい味の世界をのぞいてみる「好奇心」、日頃の疑問や悩みの答えを見つける「発見」の3つを大切にしています。

島根県のちょうど真ん中あたりに位置する江津市にある古民家のキッチンスタジオで一緒に「美味しい」を見つけませんか? 浜田市、大田市、邑南町からも食いしん坊の皆さんにお越し頂いています。

ぜひ一度、足を運んでみてください!‣詳しくはコチラ

このブログではオーナー 福田順子がレシピや料理のワンポイント、食材の豆知識などをお届けしています。

取得資格: ABCクッキングスタジオの認定インストラクターとして登録
     ABCクッキングライセンス
     ABCブレッドライセンス
     ABCケーキライセンス
     日本ヘルシーフード協会 ヘルスフードカウンセラー1級
<ディプロマ>
     東京會舘クッキングスクール 西洋料理応用専攻コース修了
     一般社団法人ベターホーム協会 魚料理、肉料理、飲茶、イタリア料理各コース修了

RESERVE ご予約・お問い合わせ

美味しいメニューをそろえてお待ちしています。
お気軽にお問い合わせください。