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胃にやさしい春キャベツはいかがですか?

胃にやさしい春キャベツはいかがですか?

春キャベツが旬を迎えました。“旬“という言葉は10日間を指しています。食材が最も美味しい時を表す言葉ですから逃さずに食べたいですね。キャベツを食べると胃の調子も良くなりますよ。(2026年3月14日更新)

キャベツ

春キャベツと冬キャベツ

春キャベツが出回るのは3月から5月にかけて、つまり今が旬の走りです。冬キャベツは葉がびっしりと詰まって固く巻いてあり、楕円形になっているのに対し、春キャベツの葉っぱはふんわりと巻いてあって冬キャベツよりも濃い緑色をしてまんまるの形をしています。

外葉(がいよう - キャベツの一番外側にあって中の葉を包むようについている大きな葉)は中の葉より栄養が沢山あるので捨てずに使うことをおススメします。

また、外葉は鮮度の目安になります。古くなるほど外側の葉がしなびて色あせてくるので、そうなったキャベツは外葉を取って売られています。

ところで、キャベツは英語ではそのまま”Cabbage”、フランス語では“シュー”と呼ばれます。お菓子のシュークリームはフランス語でシュー・ア・ラ・クレーム、“クリームが入っているキャベツ“という意味です。そう言われればシュークリームの形はキャベツに似ていますよね。

キャベツは胃の守り神

キャベツにはビタミンUという栄養素が含まれていています。
正式にはビタミンではありませんが、ビタミンと同じような働きをすることからビタミンと呼ばれています。
ビタミンUのUはulcus(潰瘍)を指していて、潰瘍に対して働くという意味です。

そして、ビタミンUの別名はキャベジン、胃薬として有名な名前。
胃を守り傷んだ胃を修復する力があります。

胃のはたらき

食べ物を消化

私達が食べたものは口の中で噛み砕いて細かくしてから飲み込み、食道を通過して胃へと運ばれます。胃は胃袋と呼ばれるように袋の形をしていますが空腹時にはぺっちゃんこ、食べ物が入ると大人の場合は1.5~2リットルの容量にまで膨らみます。

胃袋には入口と出口があります。
入口: 噴門と呼ばれ、食べ物が入ると閉じて食道に逆流しないようにする
出口: 幽門と呼ばれ、食べ物が一気に十二指腸に流れないようにコントロールする

胃が収縮運動を繰り返して食べ物と胃液を混ぜ合わせ、おかゆのようにドロドロにします。
この時、食べ物を一緒に入ってきた病原菌を殺菌したり、熱いもの、冷たいものがそのまま腸にいかないように温度調整を行ったりしています。

一連の準備ができたところでぜん動運動によって少しずつ十二指腸に送っています。

食べ物を貯蔵する

胃は食べ物を貯蔵する役割も担っています。
私達が食事と食事の間に時間を空けられるのも胃が貯蔵庫になってくれているからです。

胃粘膜とは

胃粘膜は胃の内側を覆っている粘膜の層です。2つの役割があります。

胃液を分泌する
胃液は胃酸消化酵素などを含んでいる消化液です。胃酸はPh1~2というとても強い酸性で食べ物を分解しますが、分泌が多いと胃壁を傷めてしまいます。

胃粘液を分泌する
胃粘液はゼリー状で胃粘膜全体を覆っています。胃粘液のおかげで食べ物は胃の中をスムーズに移動することができ、胃酸やたんぱく質分解酵素等から胃を守っています

ビタミンU(キャベジン)の効果

キャベジンは胃粘膜細胞の新陳代謝を促します。
これにより2つの効果があります。

胃粘膜の再生

胃粘膜は消耗が激しく3~5日で入れ替わる再生の早い細胞です。
通常の新陳代謝に加えてストレスやアルコール、薬剤などさまざまな原因で胃粘膜が傷んだ時に細胞を修復するサポートをするのがビタミンUです。
胃粘膜が傷むと胃酸の刺激を受けて痛みを感じます。

胃粘液の分泌

胃粘膜細胞の代謝が活性するとゼリー状の胃粘液の分泌が増えます。これにより胃壁が胃酸や消化酵素などによって傷つくのを防いでくれます。

十二指腸を守る

胃酸によって荒れてしまうのは胃だけではなく胃の次に消化活動を行う十二指腸にも及びます。胃にはもともと胃酸から胃粘膜を守る対策が備わっていますが十二指腸の胃酸に対する防御は弱いのでダメージを受けた際には早い回復が必要です。

キャベジンには粘膜細胞を修復する効果があります。

出典:キャベジン | 成分情報 | わかさの秘密


胃を荒らす理由

ストレス

ストレスがかかって胃が痛くなる経験は誰もが経験があると思います。私は長い間、ストレスというマイナス因子が胃を攻撃して痛みを感じているのかと思っていましたが、実際にはまったく違っていました。

ストレスを感じると交感神経が優位になり、血流が滞り胃の活動を制限します。胃液の分泌が減り、ぜん動運動も減少します。すると、今度はバランスを保とうとして副交感神経が働いて胃酸の分泌が過剰になり、ぜん動運動も激しくなります。

交感神経と副交感神経は交互に働いてバランスを取りますが、ストレス下でこの動きが繰り返されると胃酸によって胃がダメージを受けます。

ピロリ菌

正式名称「ヘリコバスター・ピロリ」という細菌でアンモニアを作り出す酵素を持っています。アンモニアによって胃酸を中和するのでピロリ菌は胃の中で生存し続けること可能です。
また、ピロリ菌は鞭毛(べんもう)という糸のような突起を持っていて鞭毛を動かして胃の中を自由に動き、居心地の良い場所を転々としています。

ピロリ菌毒素、炎症を促進させる物質を出して胃炎を発症させます。

多くの場合、ピロリ菌は幼少期に口から体の中に入るそうです。ピロリ菌を持った大人が使った箸などで子供に食事を食べさせるなどの行為で感染し、胃酸が弱い子供の体内に居座ってしまうのです。

胃粘膜細胞は新陳代謝が早いのですが、ピロリ菌の毒素は新陳代謝を抑制して自分にとって居心地の良い環境を長期間にわたって維
してしまいます。


出典:ピロリ菌の原因・症状・検査・治療について | さいたま市大宮区の胃腸科・泌尿器科 大宮エヴァグリーンクリニック

食生活

アルコール
アルコール度数が高いお酒は胃粘膜を刺激して胃酸の分泌を促進し、ぜん動運動を抑えるので胃もたれの原因になります。
アルコール度数8%以上だと胃酸の分泌が促進され、32%以上になると胃酸の分泌が抑えられるそうです。

コーヒー
コーヒーに含まれるカフェイン胃酸の分泌を促進します。特に空腹時に飲むと胃酸によって胃壁が荒れるので朝起きてすぐのコーヒーは何か胃に入れてから飲むか、ミルクなどでカフェインを和らげるといいですね。

香辛料
唐辛子、こしょう、わさびなど辛味が強い香辛料は胃を刺激し、胃酸の分泌を促進します。
特に唐辛子に含まれるカプサイシンは胃粘膜が持つ熱や辛味に反応する受容体に付いて痛みを発症します。
カプサイシンの刺激は甘味や苦味のような味覚ではなく、痛みを感じている知覚です。

少量であれば血行が良くなり体が温まるなどのメリットがありますが、量が多くなると胃にダメージを与えてしまいます。

出典:カプサイシンに関する情報:農林水産省


薬剤

かぜ薬や解熱鎮痛剤を飲むと胃が痛くなることがあります。

“非ステロイド性消炎鎮痛剤”が入っている薬は痛みのもとになる物質“プロスタグランジン”を作る酵素の働きを止めることで効果を発揮します。

“プロスタグランジン”は生理活性作用がある物質で20種類以上あります。
血圧の上昇・降下、血管拡張、子宮筋の収縮、末梢神経への作用、局所ホルモンへの作用などさまざまな働きをしています。胃粘膜の血流を改善したり細胞の修復をする働きもしているため、非ステロイド性消炎鎮痛剤が入っている薬を飲むと胃粘膜が弱くなって胃酸の攻撃に耐えられなくなってしまいます。

出典:お薬|胃の不快症状の原因を探る|エーザイ株式会社


キャベツの栄養

ビタミン、ミネラル

キャベツにはビタミンC、ビタミンK、葉酸、カリウム、カルシウムが含まれています。
詳しい説明はこちらのブログをご覧ください。
春の味覚を楽しみながら栄養チャージ

食物繊維

水溶性と不溶性、両方が含まれています。

水溶性食物繊維は腸内で水を含んでゲル状になり腸内の有害物質を吸着して排出します。
不溶性食物繊維はカサを増して腸を刺激し、ぜん動運動を起して便秘を防ぎます。

βカロテン

こちらのブログで詳しく説明していますのでご覧ください。
シャキシャキ食感のグリーンサラダ

焼きキャベツのサラダ

キャベツを焼いてみましょう

春キャベツは葉っぱが柔らかいのでサラダとして食べると美味しいのですが、柔らかいといっても繊維が多い野菜なので生で食べられる量はそう多くありません。サラダと並んで多い食べ方がスープです。
キャベツの葉が柔らかくなって量を摂りやすくなりますしキャベツに沢山入っているビタミンCは水溶性なのでスープに溶け出したビタミンCを逃さずに体に取り込めます。

もっと沢山キャベツを食べられる方法が焼くことです。1枚ずつ葉を取り分けて焼くのではなく、巻き込まれている葉っぱをザクっと切って焼くので手軽です。熱に弱いビタミンCですが、春キャベツは柔らかいので数分焼くだけで美味しそうな焼き色がつきます。さっと焼いてなるべく多くのビタミンCを残しましょう。

桜えびと一緒に

透き通ったピンク色の小さな海老、さくら海老はこれから旬を迎えます。
静岡県の駿河湾でしか獲れない海老で主に干しエビとして売っています。たんぱく質が豊富だし殻ごと食べますから沢山のカルシウムを摂ることができます。
さくら海老の赤い色素はアスタキサンチンと呼ばれる栄養素で強い抗酸化作用があり、お肌のシワやシミを改善してくれる心強い味方。また、アスタキサンチンの抗酸化作用は筋肉の疲労を回復させ人間の細かな血管にも入り込めるために眼精疲労にも効くと言われています。PCやスマホで使いすぎた目の筋肉の疲れは活性酸素によるものなのでアスタキサンチンを摂るといいのでは?

海老にはグルコサミンやタウインといったうま味成分が豊富なうえに殻の香ばしさがプラスされるので、こんなに小さな海老なのに料理にプラスするとぐんと美味しさがアップします。

焼いたキャベツとカリカリ桜えび、畑と海の香ばしさがたまらない一皿です。

レシピ

材料(2人分)

春キャベツ    1/4個
干しさくら海老   5gくらい
オリーブ油    小さじ2

にんにく     小さいもの1たは大きめなら1/2片
オリーブ油    小さじ2
塩        少々
 
※ 干しさくら海老の量は目安ですので、もっと食感と香りを楽しみたいと思う時は8gくらい入れても美味しいです。
※ 春キャベツも桜えびもあっさりとして軽い食感なのでこれだけでは物足りないため、にんにくを入れると旨味のベースが出来ます。にんにくの香りは全く気になりません。

作り方

1. キャベツの芯をつけたまま4等分のくし形に切る。にんにくはみじん切りにする。
2. ライパンにオリーブ油を熱してキャベツの両面をこんがりと焼く(強めの中火で。
3. フライパンにオリーブ油を入れてにんにくを入れ、弱火で炒めて香りを出す。香りが出たら桜えびを加え、カリッとするまで炒め、塩を少々ふる。
4. キャベツに炒めた桜えびとにんにくをかける。

※ 春キャベツは柔らかいの芯をつけたままでもほぐれやすいため、フライパンに入れたら触らずに焼きつけます。春キャベツがほぐれてきてもそのまま焼いて焼き色をつけ、お皿に盛りつける時に葉をまとめれば形を修正できます。

※ 干し桜えびなので(このまま使ってもいいのでは?)と思われるかも知れませんが、炒めるともっと香りが出てもっと食感が良くなります。

島根県江津市のお料理教室から


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ココットキッチンスタジオは料理、パン、お菓子が学べる料理教室です。
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このブログではオーナー 福田順子がレシピや料理のワンポイント、食材の豆知識などをお届けしています。

取得資格: ABCクッキングスタジオの認定インストラクターとして登録
     ABCクッキングライセンス
     ABCブレッドライセンス
     ABCケーキライセンス
     日本ヘルシーフード協会 ヘルスフードカウンセラー1級
<ディプロマ>
     東京會舘クッキングスクール 西洋料理応用専攻コース修了
     一般社団法人ベターホーム協会 魚料理、肉料理、飲茶、イタリア料理各コース修了
日本ヘルシーフード協会 フィットネスフードデザイナー養成講座修了

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