ししとうを漢字で書くと“獅子唐”。野菜の名前になぜ“獅子”がついているのかというと、先端のでこぼこした形が獅子の顔に似ているから、という説があるそうです。獅子、つまりライオンのことですよね。そう見えるのかなぁ？

ししとうはナス科トウガラシ属の一種で中南米が原産です。とうがらしには甘とうがらしと辛とうがらしがあり、ししとうは甘とうがらしです。元は辛かったようですが、15世紀にヨーロッパから中南米にわたった人々によってヨーロッパに普及し、その後、ヨーロッパの涼しい気候によって甘種が誕生したと言われています。

ししとうの中には辛いものにあたってしまうことがありますよね？ 乾燥している環境で育つなどの強いストレスによるもの、特に受粉が十分できなくて種が少ないししとうは辛くなるそうです。元々が辛いとうがらしなので何かの拍子に先祖返りするということでしょうか。

甘とうがらしにはビタミンC、ビタミンEといった抗酸化作用のあるビタミンが豊富です。また、βカロテンも含まれています。βカロテンは体内に入るとビタミンAに変換され、目の機能、粘膜や皮膚を健康に保つ効果がありますから、ビタミンC、ビタミンEといった美肌ビタミンもあるとうがらしは美容上の効果が高い食べ物といえます。

(参考元：旬の食材百科、三菱食品”もぐうぇる”)

ししとうに限らず、甘とうがらしは生でも食べられます。味噌やコチュジャンなどをつけて食べる、かつを節を乗せて醤油を垂らして食べるのがおススメです。甘とうがらしはパリッとした歯ごたえがあるので生で食べると楽しめます。
揚げたり焼いたりする時はししとうに1cmくらいの切れ目を入れましょう。ししとうは袋状になっているので熱で膨張すると破裂します。

ししとうはほろ苦さとパリッとした食感が特徴で、レシピには主に2通りあります。

料理のアクセントとして
鶏のから揚げだけだと脂っぽくなりがちなので、ししとうのから揚げを追加すると苦味で口の中がさっぱりします。豚肉をナスやネギなどと炒める時にししとうを加えると苦味が全体の味を引き締めます。
かぼちゃと一緒に炒め煮にするとししとうの苦味がかぼちゃの甘みを引き立てます。

おつまみとして
ししとうを軽く焼いて削り節を乗せ、しょうゆをかける。
ししとうをごま油で軽く炒めて干しエビやじゃこを乗せる。

控えめな苦味をもつししとうは相手の食材を選ばずに料理の味にアクセントを与えて単調な味になるのを防いでくれます。

ししとう 　　　　　　 10本
サラダクラブ（豆と雑穀） 1パック
ピザ用チーズ 30g
こしょう 少々

サラダ油 小さじ1/2

1. ししとうは先端を1cmくらい切り落とし、1cmくらいの切れ目を入れる。
2. フライパンにオリーブオイルを熱し、ししとうを入れて軽く焼き目がつく程度に焼く。
3. 耐熱皿にししとうを並べ、ピザ用チーズを乗せ、サラダクラブ（豆と雑穀）を乗せる。
4. オーブントースター、またはオーブン(180℃)で4分焼く。

※ 今回はサラダクラブの「豆と雑穀」を使いました。ししとうの歯ごたえ、とろけたチーズ、豆と雑穀のホクホク感が楽しめます。コーンを乗せても美味しいです。
※ チーズの塩気で十分なので塩をふっていません。