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栄養満点!青椒肉絲(チンジャオロース)には豚肉? それとも牛肉?

栄養満点!青椒肉絲(チンジャオロース)には豚肉? それとも牛肉?

夏本番までまだ時間があると思っていたのに夏日や真夏日が続いて容赦ない暑さです。 早くも夏バテしそう・・・そんな時はしっかりした味つけでシャキシャキとした歯ごたえがたまらない青椒肉絲(チンジャオロース)はいかがですか?

栄養を見てみよう

豚肉 or 牛肉?

チンジャオロースは肉とピーマンを炒めた中華料理です。

料理する肉には豚肉と牛肉の2つのバージョンがあります。

青椒肉絲   豚肉を使用
青椒牛肉絲 牛肉を使用

青椒はピーマン、肉は豚肉、絲は細切りを表しています。

中国では豚肉を使用する料理でしたが、チンジャオロースを日本に紹介した陳建民さんが牛肉を使って紹介したことから牛肉バージョンも人気になりました。

では、どちらの肉を使いましょう?

どちらの肉を使うか以外、他の食材や調味料は変わらないので、栄養面でどんな違いがあるのかを見てみましょう。自分にぴったりなのはどっちかな?

栄養価は使う部位によって異なるため、チンジャオロースでよく使う豚ロース、牛肉切り落とし(もも肉)で調べました。

100gあたりの栄養を比べてみるとカロリーは豚ロースが248kcal牛もも肉(輸入)が148kcalなので、豚肉は牛肉の1.6倍のカロリーがあります。

では、たんぱく質はというと?
豚ロース 17.2g
牛もも肉(輸入) 19.6g

もも肉は赤身なのでたんぱく質は多く含まれています。

そして、肉と言えば代謝を促進するビタミンB1。こちらはどうかというと・・
豚ロース ビタミンB1 0.69mg
牛もも肉(輸入) ビタミンB1 0.08mg

圧倒的に豚肩ロースが優勢です。ビタミンB1が足りなくなると疲労感、食欲不振、だるさにつながるので体力を消耗しがちな夏場には欠かせません。

肉を代表するミネラル、鉄分を見てみましょう。
豚ロース    鉄分 0.3mg
牛もも肉(輸入) 鉄分 2.6mg

鉄分は赤血球の材料になり、酸素を全身に運ぶミネラル。赤血球中のヘモグロビンというたんぱく質や筋肉中のミオグロビンというたんぱく質の構成成分になります。
血液が赤い色をしているのは赤血球に含まれるヘモグロビン(赤色素)によるもので、血液中のヘモグロビンは肺で酸素と結びつき、身体全体に酸素を運んで体内にたまった二酸化炭素を回収して肺まで運びます。

栄養面からいえば
疲労回復や体力増強を優先するのなら豚ロース
貧血気味かな? と心配になる時は牛もも肉

鉄分はほうれん草、小松菜、豆類、海藻類などにも多く含まれますが、これらはあまり食べないなーという人は牛もも肉を選ぶのもアリでは?


出典:クラシル


出典:日本食品標準成分表2020年版(八訂)


野菜類の栄養は?

チンジャオロースに入れる野菜はピーマンとたけのこです。

ピーマンは緑黄色野菜なのでβカロテン、ビタミンCが豊富
両方とも抗酸化作用があるので細胞の劣化を防いでくれる、つまり老化防止に活躍してくれます。また、βカロテンは体の中に入ると体が必要とする量のビタミンAに変換されて皮膚の粘膜、目の健康をサポートしてくれる他、ビタミンB、ビタミンD、ビタミンEは体内に十分なビタミンAが存在しないと効果を発揮しないとも言われています。

たけのこは食物繊維が豊富。大腸を動かして便通を促してくれます。また、グルタミン酸、アスパラギン酸といううま味成分のアミノ酸が含まれていて、疲労回復に役立ちます。カリウムも多く、血圧を調整してくれたり余計な塩分を排出してむくみを抑えてくれたりします。


出典:旬の野菜百科


チンジャオロース

合わせ調味料

中華料理は沢山の調味料を使うから面倒」という声を聞きます。確かにお馴染みの塩、醤油、砂糖、酒などに加えて中華ならではの豆板醤や甜面醬やらオイスターソースやらを入れる料理が多いのですが、これらを火であおられたフライパンに次々に投入するのは至難の業です。全部の調味料を入れ終わるまでに食材は火が通りすぎてぐったりとしてしまい、頑張って料理したのに残念な結果になります。

そこで・・・
中華料理では調味料を予め合わせておく“合わせ調味料”という方法をとります。
小さめのボウルに調味料を全部入れてよく混ぜ合わせておくと、食材に熱が入りすぎずにちょうど良いタイミングでフライパンに投入することができます。
それに、予め全部の調味料を合わせておくと互いに馴染んで味が調和します。

「最初に合わせておくにせよ、面倒には変わりない」と言われそうですが、火を使う前だと気持ちに余裕があるので調味料を用意するのはそれほどストレスには感じません。「〇〇を入れ忘れた!」も防げます。入れるべき調味料が入ったボウルがすぐ横にあればフライパンの中の食材の状態に集中できて一気に合わせ調味料を流し入れて仕上げられるのでより美味しくなりますよ。

材料(2人分 ・・結構たっぷりめの量なので小食の人なら3人分)

豚肩ロース(とんかつ用) 200g
ピーマン 5個
ゆでたけのこ 100g
長ねぎ 50g
サラダ油 小さじ2

<豚肉の下味>
塩 ふたつまみ
溶き卵 大さじ2
片栗粉 小さじ2
サラダ油 小さじ2

<合わせ調味料>
砂糖 小さじ1
紹興酒 小さじ2
しょうゆ 大さじ2
オイスターソース 小さじ2
水 大さじ1+1/2
片栗粉 小さじ1/2

※ ゆでたけのこは中に水分がたまっているのでペーパータオルで拭いてください。

作り方

1. ロースは5mm幅に切り、下味の塩、溶き卵を揉みこむ。 片栗粉を混ぜ、サラダ油を加えて肉をほぐす。
2. ピーマンは半分に切り、ヘタ、ワタ、たねを取る。繊維に逆らって3mm幅に切る(横に切る)。ゆでたけのこは2mm角、5cm長さの細切りにする。
3. 長ネギは粗みじん切りにする。長ネギを横に置き、1/3の深さくらいに端から端まで斜めに細かく包丁を入れる。長ネギを裏返し、反対側も同様に1/3の深さくらいまで斜めに包丁を入れる。端から小口切りにすると粗みじんになる。
4. 合わせ調味料の砂糖、紹興酒、しょうゆ、オイスターソース、水、片栗粉を混ぜ合わせる
5. 鍋にサラダ油を小さじ1くらい入れて熱し、豚肉を弱火で白っぽくなるまで炒めて取り出す。
6. 鍋にサラダ油を足し、長ネギの粗みじん切りを中火で炒め、ピーマンを入れて強火で炒め、たけのこを炒め、豚肉を戻し入れてさっと炒める。
7. 合わせ調味料をもう1度よく混ぜて(片栗粉が沈殿しているため)回し入れて炒め合わせ、器に盛る。

※ 豚肉にたまごを揉みこむと肉から水分が出にくくなります。卵をつけすぎると焼いた時に肉の周りに卵焼きができてしまうので卵はまず大さじ1加えて様子をみながら加えていきましょう。
※ 豚肉は火を入れすぎないように弱火で焼いてから鍋の外に出し、最後に強火で一気に仕上げます。

シャキシャキとした歯ごたえがリズムを生んで噛むのが楽しくなるチンジャオロース。
スタミナ回復、鉄分補給に、あなたの味方になりますよ。

島根県江津市のお料理教室から


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このブログではオーナー 福田順子がレシピや料理のワンポイント、食材の豆知識などをお届けしています。

取得資格: ABCクッキングスタジオの認定インストラクターとして登録
     ABCクッキングライセンス
     ABCブレッドライセンス
     ABCケーキライセンス
     日本ヘルシーフード協会 ヘルスフードカウンセラー1級
<ディプロマ>
     東京會舘クッキングスクール 西洋料理応用専攻コース修了
     一般社団法人ベターホーム協会 魚料理、肉料理、飲茶、イタリア料理各コース修了

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