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かぼちゃは冬至に食べるもの? いえ、かぼちゃは夏にこそ食べたい栄養優良児

かぼちゃは冬至に食べるもの? いえ、かぼちゃは夏にこそ食べたい栄養優良児

「冬至にかぼちゃを食べると風邪をひかない」と言われているくらい、かぼちゃはとても栄養価が高い野菜です。夏風邪や暑さ疲れにも活躍してくれるはず。たんぱく質豊富な鶏肉とかぼちゃを合わせた最強の一品を作りましょう。しかも、使うかぼちゃは2種類!

かぼちゃ

栄養満点

なぜ、「冬至に食べると・・」なのかというと12月がかぼちゃの旬の時期だからだと思います。そう、かぼちゃは夏に収穫してから3か月ほど寝かせると甘みが増すのでちょうど冬至が食べ頃。

今は四季が逆転する南半球の国々から輸入しているため一年中美味しいかぼちゃが食べられます。
10~11月   ニューカレドニア産、トンガ産
12~1月    メキシコ産
2~4月    ニュージーランド産
と赤道から徐々に南下しながらちょうどの気候の国が日本にかぼちゃを送ってくれているのです(出典元 ※1)。

だから、冬至まで我慢せずにどんどん食べましょう。夏だって風邪をひくし、体調を崩しやすいですからね。

栄養の中身はというと・・・

ビタミン
・体内でビタミンAに変換され、髪の健康維持や視力維持、皮膚や粘膜の健康を維持してくれるベータカロテン
・抗酸化作用のあるビタミンCビタミンE
・ブドウ糖をエネルギーに変換するビタミンB1
・発育のビタミンと呼ばれるビタミンB2
・血液凝固や骨づくりに活躍するビタミンK

そして、身体の調子を整えてくれるミネラルは
・余分な塩分を排出してくれるカリウム
・骨や歯の主な成分であるカルシウム
・体の中の酵素の働きを助けて栄養の吸収や分解、血圧調整、血栓を作りにくくするマグネシウム

さらに
・便秘にならないように腸を動かしてくれる食物繊維

これだけ揃うと「かぼちゃを食べれば元気になる」という気になりませんか?
そろそろ暑さ疲れが溜まって「どうすればいいの・・?」とお悩みの人には是非おすすめします。

出典元 ※1:株式会社 丸友中部青果



ニホンカボチャとセイヨウカボチャ

かぼちゃの種類を調べてみたところ、大きく分けて3系統あることがわかりました。

ニホンカボチャ
この名称を見ると日本で生まれたかぼちゃだと思いますが、原産は北アメリカ南部、中央アメリカと言われ、コロンブスによってヨーロッパに持ち帰られた後、16世紀にポルトガル人によって日本にやって来ました。日本に来る前にカンボジアに寄っていたことからカンボジアが訛ってカボチャと呼ばれるようになったというのが通説です(出典元 ※2)。
皮の色が黒く、ヘタからおしりにかけてタテに深い溝が何本も入った“王冠”のような形をしているものが多く、ねっとりとした粘質が特徴。

セイヨウカボチャ
こちらも中央アメリカまたは南アメリカが原産と言われています。江戸末期にアメリカから日本に伝わり、今では日本で栽培される主流がセイヨウカボチャだそうで、通常スーパーで見かけるのもこちら(表示には品種ではなく”メキシコ産”など産地しか書いていない)。皮の色は黒緑色、白色、赤色があります。代表的なものが栗かぼちゃで、“ほっこりえびす”や“えびす南瓜”、“くりゆたか”などの品種があって店頭で見かけます。

ヘポカボチャ
ヘポカボチャは見た目がかぼちゃとは思えないものが多くて代表的なものがズッキーニ。そう、ズッキーニはかぼちゃなんですよ。 それからハロウィンでおばけの顔のようにくり抜かれる大きなオレンジ色のかぼちゃ(その名も“ハロウィンカボチャ”)もヘポカボチャです。

ニホンカボチャというネーミングは学名Cucurbita moschataというかぼちゃ属の和名セイヨウカボチャ学名Cucurbita maximaというかぼちゃ属の和名

出典元 ※3

和名というのは“通称”で「動植物には国際命名規約に基づいて名付けられた学名があって、国の内外を問わず広く通用するが、ラテン語ないしそれに準じた語で構成されるため、一般には不便なのでそれぞれの国でおもな生物に対して通称名が与えられている」(出典元 ※4)
。和名は通常カタカナ名で記すものだそうです。

つまり、

先に渡来したかぼちゃを“ニホンカボチャ”、後からやってきたかぼちゃを“セイヨウカボチャ”と分けて呼ぶことにしたものと考えられます。

ヘポカボチャの学名はCucurbita pepoなので、元の名前がそのままです。


出典元 ※2:農林水産省


出典元 ※ 3: Wikipedia


出典元 ※4:コトバンク

鶏肉と2種類のかぼちゃのバルサミコ風味

セイヨウカボチャとヘポカボチャ(=ズッキーニ)を使います。

材料(2人分)

鶏もも肉 320~350g
かぼちゃ 80~100g
ズッキーニ 80g(約1/2本)
白ワイン 40ml
ローズマリー 1枝

塩 適量
黒こしょう 適量
オリーブオイル 適量
バルサミコ酢 40ml

※ かぼちゃを買う時、表示に“正味量”となっている場合はワタを除いた重さです。1/4カットのかぼちゃを買うのなら大体半分程度を使うイメージです。
※ 今回は生のローズマリーを使いましたが、乾燥タイプを使う時はお茶パックに小さじ1程度を入れてください。

作り方

1. 鶏もも肉は余分な脂肪を取り、2cm角に切り、塩、黒こしょうをする。
2. かぼちゃはラップをして電子レンジ(500W)で2分間加熱し、1分蒸らす。粗熱が取れたらワタを取り2cm角に切る。
3. ズッキーニは1.5cm幅の輪切りにし、半分に切って半月切にする。
4. 鍋にオリーブオイルを熱し、鶏肉を皮目から中火で焼く。焼き色がついたら返してズッキーニを加えてローズマリーを入れて加熱する。
5. 鶏肉に火が通り、ズッキーニに薄く焼き色がついたらかぼちゃを加えて全体を炒め合わせる。
6. 白ワインを回し入れてアルコール分を飛ばし、弱めの中火で汁気が9割なくなるまで煮詰める。塩、黒こしょうを少々ふって味を調える。
7. 火を止め、バルサミコ酢を注ぎ、全体にからめて器に盛りつける。

※ 生のかぼちゃは硬いのでラップをして電子レンジで加熱すると切りやすくなります。ワタは大きなスプーンで取ります。
※ バルサミコ酢を入れる時は香りが飛ばないように火を止めます。
味つけは塩、こしょう以外は白ワインとバルサミコ酢だけですが、鶏肉もかぼちゃも旨みが強い食材なので十分美味しくなります。

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このブログではオーナー 福田順子がレシピや料理のワンポイント、食材の豆知識などをお届けしています。

取得資格: ABCクッキングスタジオの認定インストラクターとして登録
     ABCクッキングライセンス
     ABCブレッドライセンス
     ABCケーキライセンス
     日本ヘルシーフード協会 ヘルスフードカウンセラー1級
<ディプロマ>
     東京會舘クッキングスクール 西洋料理応用専攻コース修了
     一般社団法人ベターホーム協会 魚料理、肉料理、飲茶、イタリア料理各コース修了

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