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栄養たっぷりの冷たいスープ ガスパチョのレシピ

栄養たっぷりの冷たいスープ ガスパチョのレシピ

また暑い夏がやってきました。熱中症や暑さ疲れ、食欲不振など体にダメージが出る季節です。
冷たくてさっぱりとした料理が好まれますが、それだけだと体力が落ちてしまいます。
水分を摂りつつ、栄養も摂れる冷たいスープ、ガスパチョはいかがでしょう?

そんな時は体を冷やしつつ、栄養も摂れる冷たいスープ、ガスパチョはいかがでしょう?(2026年6月10日更新)

冷たいスープ

ポタージュがメイン

冷たいスープは水分と栄養の両方を摂ることができます。

冷たいじゃがいものスープ、ビシソワーズが日本でも広まってからは
コーンクリームやアスパラ、かぼちゃ等、
冷たいスープが次々と誕生し、レトルト商品も販売されました。

温かいスープは食べる時に温め直さなければいけないけれど、
冷たいスープは冷蔵庫にどーんと冷やしておいたものを
そのまま器に注げばいいので作り置きが便利。

多くの冷たいスープはポタージュです。
じゃがいもやとうもろこし、かぼちゃ、にんじんなどの甘みのある野菜が主役で、
トロンとしてひんやりとしたスープを飲むと癒されます。

冷たいスープといえばポタージュが有名ですよね。

じゃがいものビシソワーズをはじめ、

冷たいコーンスープ
冷たいかぼちゃのスープ
冷たいにんじんのスープ
冷たいえんどう豆のスープ

など、甘味があってトロっとしていて熱っぽい体をやさしく冷やしてくれます。

「1つの野菜、冷たい、甘い」
が特徴です。

ただ、野菜を炒めたり煮込んだり、冷ましてから撹拌したり、
鍋で温めながら牛乳を入れたりするので
手間と時間がかかります。

「飲みたい!」と思ってから一仕事しなくちゃいけないのが玉にキズ。

ガスパチョは?

ガスパチョはスペインの代表料理、冷たいスープです。

ポタージュのように甘味はなく、
ちょっぴり苦味があってピリッと辛くて酸味がある、
実にさまざまな味がします。

トマトの酸味、ピーマンやきゅうりの苦味、玉ねぎの辛味が
オリーブオイルで互いに馴染み、にんにくの風味がぐっと食欲をそそります。

玉ねぎの辛味は味の引き締め役としての役割があり、
ポテトサラダでは縁の下の力持ちとしてなくてはならない存在です。
ガスパチョにおける玉ねぎもそんな感じで味のベースを整えてくれています。

体を冷やすだけではなくて暑さ対策を万全に備えています。

なぜ、シンプルなポタージュではないのでしょう?

それは、ガスパチョが生まれたのがスペインの地中海に面したアンダルシアだから。

アンダルシアって聞いたことありません?

スペイン、アンダルシア州

スペインで一番アフリカに近い場所

スペインはヨーロッパ大陸の一番西の南にボコッと出ている
イベリア半島の大部分を占めています。

アンダルシア州スペインの最も南、最も西に位置しています。
地中海をはさんでアフリカ大陸と最も近いジブラルタル海峡があるのが
アンダルシア州タリファ岬

対岸のモロッコまで約14キロという近さです。

アンダルシア州の中で最も有名なのはグラナダのアルハンブラ宮殿
コルドバのメスキータという大聖堂も有名です。
写真を見れば(見たことあるかも)と思う人がいるかも知れませんね。

ちなみに、日本では一般的に“アンダルシア地方”と呼んでいますが正確には”アンダルシア州“。
スペインには17の自治州があります。

地中海気候

アンダルシア州は“地中海気候”と呼ばれるエリアで夏は陽ざしが強く乾燥するのが特徴です。

州都セビリアは7月が最も気温が高くなり35度程度40度を超す日も珍しくないといいます。

スペインの夏は5月に始まって10月まで。6か月も続きます。7月には暑さ疲れになっているでしょう。
日本も今年はGWから真夏の暑さに見舞われたので7月にはウンザリする気持ち、実感できそうです。

日本のじめじめした夏は湿気が肌にまとわりつくようで不快ですが
アンダルシアのカラッカラに乾燥する夏は肌がピリピリと痛くなりそう。

「暑さ」+「乾燥」を癒すガスパチョ

乾いた暑さの長い夏を快適に過ごすための知恵がガスパチョには揃っています。

水分を摂る

気温の上昇と強烈な陽ざしによって体の水分は奪われます
水やお茶などで水分補給することは必要ですが、
あまり飲むと水バラになってお腹がたっぷたっぷしてしまいます。

ガスパチョには

トマト
きゅうり
ピーマン

など、水分量が多い野菜が入ります。

飲むサラダ”と言われることがあります。

塩分を補給する

暑いということは汗をかく → 体の塩分が不足します。

ガスパチョには塩も入れるので塩分補給ができます。

エネルギーを補給する

アンダルシア州オリーブの生産量が世界一オリーブオイルも同様です。
料理にはふんだんにオリーブオイルが使われます。

ガスパチョにもオリーブオイルがたっぷり
水分だけではなく油分が入るので摂取カロリーがアップします。

暑さ疲れ、食欲がない、夜眠れないなどの夏疲れによって
体力不足になりがちな体にエネルギーを注入できますよ。
”カロリー”と聞くと「太る!」と思いがちですが、
太るのは脂質ではなく糖質なので怖がらずに摂ってください。

出典:オリーブオイルについて:世界最大のオリーブ産地はスペイン



食欲をアップさせる

ガスパチョには
お酢
ニンニク
が入ります。

お酢の効果は
血糖値の上昇を緩やかにする
内臓脂肪を減少させる
血圧の低下
疲労回復

等々、書ききれないくらいとても沢山ありますが。

暑さ対策に限定すると唾液や胃液の分泌を促すので食欲がアップ
食欲不振に効果的です。

また、ニンニクに含まれるアリシン食欲を刺激します

ガスパチョは栄養たっぷり

ガスパチョに入っている野菜にはどのような効果があるのでしょう?

βカロテン(ピーマン、トマト)

βカロテンは体の中で必要量がビタミンAに変換されます。

視力の維持

ビタミンAは視力を正常に保つ効果があり、
視力低下の予防、夜薄暗い場所で見えにくくなる夜盲症の予防に役立ちます。

粘膜を健康に保つ

私達の体のあらゆる臓器は粘膜に覆われています。
鼻、口、喉など、外界と直に接触する器官は丈夫な粘膜によって
病原菌やウィルスの侵入を防いでいます。粘膜が弱ると風邪を引いたり、
口内炎を起したり、歯茎が腫れる原因にもなります。

体の内部にある胃や腸などの消化器や生殖器、排出器なども同様です。

美肌効果

皮膚の新陳代謝を高める作用があります

抗酸化作用

私達が呼吸によって体に取り込んだ酸素のうち
過剰なものが活性酸素として体の細胞を傷つけ老化させます。

ビタミンAには抗酸化作用が細胞の酸化を抑える効果があります。

ビタミンC(きゅうり、ピーマン、トマト)

抗酸化作用

ビタミンCにも強い抗酸化作用があります。
活性酸素による老化防止に加えて血管内の悪玉コレステロールの酸化を抑える効果があるため
動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中などの予防につながります。

美肌効果

メラニン色素が沈着するのを防いでシミやそばかすが発生するのを抑えてくれます。
また、ビタミンCはコラーゲンを作る時に必要です。
十分なコラーゲンがあると肌細胞をすき間なくぴっちりと埋めて
肌のハリを保ちシワができにくくなります。

免疫力を高める

体に侵入した病原菌やウィルスを見張って撃退するのが血液に含まれている白血球
ビタミンCは白血球の働きを強め自らも病原菌を撃退します。
また、強固なコラーゲンによって肌が守られていると病原菌やウィルスの侵入も防いでくれます。

ストレスを和らげる

私達がストレスにさらされた時、
アドレナリン(やる気、興奮状態を引き起こすホルモン)
を分泌して対処しています。

アドレナリンを作る際に大量のビタミンCが必要になるため、ビタミンCが不足しがちになります。

ストレスは人間関係や職場など個人的な悩みのほかに
天候、気温、睡眠不足、騒音など私達の生活環境のあちこちに存在していますので
ビタミンCをしっかりと摂りましょう。

カリウム(きゅうり、トマト)

体の中でナトリウム(塩分)とカリウムは拮抗しています。

高血圧を予防する効果

ナトリウムは体に必要なミネラルですが、
血液内のナトリウムが増えすぎると薄めようとして細胞から水分が出て薄めようとします。
その結果、血液量が増えて血液を送り出すために強い力が必要になり、
高血圧となってしまいます。

体の中のカリウムが汗や尿として排出される時、
同じ量のナトリウムも排出されるので
カリウムが不足するとナトリウムが体内に溜まってしまいます。

むくみを解消する効果

高血圧の状態は血液量が多く血管壁がふくれるためむくみとなって表れます。

筋肉を正常に保つ効果

ナトリウムとカリウムは筋肉の収縮に関係しています。
カリウムが不足すると筋肉が弱くなったり、けいれんを起こしたりします。

リコピン(トマト)

リコピンはカテロノイドの一種です。
カテロノイドは植物が自分の身を守るために身に付けた天然の色素で
トマトの赤やスイカの赤などがリコピン。

リコピンには強い抗酸化作用があります。

βカロテンやビタミンC同様に活性酸素によって
細胞が傷つき老化が早まるのを抑えるので血流を改善します。
悪玉コレステロールの酸化を防げると体中にはりめぐらされた血管によって
栄養が十分行きわたるため体のどこか1か所というより
体全体の老化を防ぐことにつながります。

アリシン(玉ねぎ、にんにく)

血液サラサラ効果

アリシンには血液内の善玉コレステロールを増やし
悪玉コレステロールを減らす働きがあります。
これによって血液の流れをサラサラにして血圧を下げたり、動脈硬化を起こす可能性を下げることも考えられます。

疲労回復効果

アリシンはビタミンB1と結びつくと糖質の代謝を促してエネルギーを作ります

殺菌効果

細菌やカビなどの酵素の働きを弱めたり止めたりします。細菌の増殖スピードを抑える効果があるそうですが、体にとって有毒な菌だけを対象に働く訳ではないため摂りすぎると腸内細菌がダメージを受けることもあります。

食欲アップ

細胞をこわすと唾液や胃液を刺激する香りが出ます。

レシピ

材料(2人分)

トマト  200~230g
玉ねぎ  1/8個
きゅうり  1/4本
ピーマン  1個
にんにく  1/2片(小さいものなら1片)
エキストラバージンオリーブオイル 大さじ1
白ワインビネガー 大さじ2
水 適量
塩   ひとつまみ
黒こしょう 適量
タバスコ お好み(5~7振りくらい?)

<トッピング>
トマト 1/2個
きゅうり   1/4本

※ 白ワインビネガーがない時はおうちにあるお酢を使ってください。
赤ワインビネガー、りんご酢がおすすめですが、ガスパチョのために買う必要はないので米酢でもカンタン酢でも。

作り方

1. トマトはヘタの反対側に十字の切れ目(深さ3mm位)を10cm長さくらいに入れる。
 熱湯にとってすぐ皮をむき、2cm角に切る。
2. きゅうりは粗みじん切り、ピーマンはヘタとワタを取って粗みじん切り、玉ねぎも粗いみじん切りにする。
3. にんにくは芽を取り除き、薄切りにする。
4. ボウルに2,3を入れてひと混ぜし、塩、黒こしょうを少々ふり、オリーブオイルを加えて混ぜる。
 ラップをして冷蔵庫で30分おき、味をなじませる
5. 4のボウルの中身をミキサーに入れて撹拌し、白ワインビネガーを加えてさらに撹拌する。
 撹拌する時に水分が足りない時は水を少量加えて滑らかさを出す。味を見て塩、黒こしょうで調える。
6. トッピング用のトマトときゅうりをそれぞれ5mm角に切る。
7. ガスパチョを器に盛りつけ、トマトときゅうりをトッピングする。好みでタバスコをふる。

※ トマトを湯むきした後、水平に横半分に切ってスプーンで種を取り除くと
 もっととろみのあるガスパチョになります。
 取った種の使い道に困るので私は種ごとトマトを使っています。
※ 好みの辛さは人それぞれなのでタバスコは器に盛りつけてから各自で足してください。

火を使わない夏向きの料理です。
どーんと作り置きをして、その日の疲れ具合や気分によってお酢を足したり、
タバスコの刺激を楽しんだりしてください。

島根県江津市のお料理教室から


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このブログではオーナー 福田順子がレシピや料理のワンポイント、食材の豆知識などをお届けしています。

取得資格: ABCクッキングスタジオの認定インストラクターとして登録
     ABCクッキングライセンス
     ABCブレッドライセンス
     ABCケーキライセンス
     日本フード・レジリエンス協会 ヘルスフードカウンセラー1級
<ディプロマ>
     東京會舘クッキングスクール 西洋料理応用専攻コース修了
     一般社団法人ベターホーム協会 魚料理、肉料理、飲茶、イタリア料理各コース修了
     日本フード・レジリエンス協会 フィットネスフードデザイナー養成講座修了

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