“台湾まぜそば”と聞いたら、当然、台湾の料理だと思いますよね。 台湾の歴史上、中国（当時は清）が長く収めていたことで台湾料理は中国料理がベースになっています。中国はとても広い国なので気候によって四川料理、北京料理、上海料理、広東料理と４つの味に分類されますが、台湾料理は４つすべての料理の影響を受けていると言われています。

台湾は島国なので四方を海で囲まれている一方で3千メートル級の山々が南北に縦走しているために多彩な海の幸、山の幸に恵まれています。暖かい気候なので果物も豊富に取れるため、果物を使った料理も多くあります。
麺料理も台湾国民が好きな料理で、辛い担々麺、うどん、米粉をつかった麺などがあり、汁なしのジャージャー麺も人気があります。

台湾まぜそばも汁なし麺なのですが・・・台湾料理ではありません。

では、台湾まぜそばはどこで生まれた料理なのか？ 答えは名古屋です。
“名古屋めし”という言葉を聞いたことはあるでしょうか？

名古屋めしは、名古屋を中心に愛知県、そして東海地方発祥メニューの総称です。 豆みそを使った味噌煮込みうどん、味噌おでんもそうですし、B級グルメの鉄板ナポリタンやインディアンスパゲッティ、既存のメニューをアレンジした小倉トーストやマヨネーズ入り冷やし中華などがあります。 ちょっとひねったアイディア、「えっつ！」と驚く組み合わせのクセの強さに人気があるように思います。洗練とは真逆に突き進む潔さというのか。

台湾まぜそばは名古屋市に本店をもつ麺屋はなび高畑本店で考案され、2013年の名古屋めし総選挙で準グランプリを受賞した人気メニューです。

今回、写真撮影にご協力いただいたお二人はお友達同士で浜田市と北広島市から通って下さっています。新しい味、食べたことのない料理への興味が半端なく、毎月ご紹介するメニューに前向きな反応を示してくれるので私にとっても心強い生徒さん達です。ずっと仕事を続けて忙しい日々を送りながら料理を作ってきたので自分のやり方に（これでいいのかな？）と疑問があり、基礎をしっかりと覚えたいとメモをとりながら、納得しながら実習されています。１を伝えれば２も３も理解され、レッスン中もご自分で状況を判断しながらサッと洗い物をしてくれたり、次の動きを察知して動いてくれるため、とてもテンポよく進めることができて助けてもらっています。

教室で作った料理を自宅で作り、家族の感想を教えてくれたり、1人で作ってみて疑問に思ったことを質問され、美味しい料理への熱量と本気度が伝わってきます。

いつまでも、新しい発見と「美味しい！」感動がある教室でありたいと心から願っています。